火打山山頂周辺に生息するライチョウは日本最北かつ最小の個体群であり、これまでの遺伝子解析から他の生息域のものと区分される、貴重な個体群言われています。
また、7合目付近である「天狗の庭」を中心とし、火打山は美しく貴重な高山植物の宝庫となっています。
それらを「妙高の宝」ととらえ、各種活動が展開されました。
6月13日~15日には「妙高市鳥獣被害対策実施隊員」3名が火打山山頂周辺において昨年、生息が確認され、それらの宝を脅かす可能性が高いニホンジカの現状について、詳細な調査を実施しました。最終日である15日には山頂周辺で4頭ものニホンジカを目撃することとなりました。今後、具体的な対応策について関係者で検討していきます。
6月17日~18日には専門家、行政のメンバー5名がライチョウの生息状況や餌場となる植生、残雪時の状況等を把握するための調査を実施しました。当日はドローンを活用し、空撮を行いました。来月にはさらに大規模な調査を実施予定です。
環境会議ではこの「妙高の宝」を後世に引き継ぐべく、このような取り組みを今後も継続して実施していくこととしています。