【報告書】令和5年度 妙高戸隠連山国立公園火打山周辺におけるライチョウ生息地回復業務調査報告書
皆様から頂いた入域料を活用し実施した「ライチョウ生息地回復事業」のご報告です。
事業概要をご説明します。
【課題】
ライチョウの生息地である火打山のライチョウ平において、地球温暖化の影響によりイネ科植物が多くなりライチョウのエサとなる植物が減ってきており、ライチョウがほとんど見られなくなった。
【目的】
ライチョウ平にライチョウを呼び戻すため、植物を回復させライチョウが棲みやすい環境を作る。
【事業内容】
ライチョウのエサを増やすため、2,400㎡(40m×60m)の事業区でイネ科除去を実施した。令和4年度に設置した新事業区1,200㎡(30m×40m)は、時間の関係から作業は行わなかった。
事業の結果、ライチョウ平はイネ科植物が減りライチョウのエサとなる植物が増えてきています。また、10月には試験区内でライチョウの姿が確認されました。今後、このライチョウ平にライチョウが戻ってくることが期待されます。
3日間、延べ76名のご参加をいただいた皆様、本当にありがとうございました。
その他、この事業では以下の項目についても調査を行いました。
・センサーカメラによるライチョウや哺乳類の出現状況の調査
・ライチョウを捕食する哺乳類の糞の調査(捕食の状況の調査)
・高山蝶の調査
活動の詳細は、上記報告書をご覧ください。