令和2年度の入域料に伴う事業のご報告です。
令和2年度は、新型コロナ感染症拡大等の影響下ではありましたが、多くの登山者から総額3,983,861円のご協力いただきました。ありがとうございました。
入域料(令和元年度分)充当事業としましては、
「妙高戸隠連山国立公園火打山周辺におけるライチョウ生息地回復調査」
を実施しました。
調査の内容は、
(1)環境改善事業
ライチョウ平に40m×60mの試験区を設け、繁茂するイネ科植物を除去することにより、ライチョウのエサとなる植物の植生を回復させるための事業です。ボランティアの協力も得ながら2泊3日の工程で実施しました。
(2)ライチョウ捕食者に係る糞調査
ライチョウの捕食者を確認するための調査です。捕食者としてはテンやキツネが想定されます。この調査ではライチョウの捕食状況そのものの確認はできませんでしたが、調査結果をもととした捕食者の生息状況から、対策を実施します。
このほか入域料充当事業として「登山道整備事業」を計画しておりましたが、自然災害等の影響により未実施となりました。いただいたご寄付を速やかに登山道整備に還元できず大変申し訳ございませんでした。未実施の費用につきましては、そのまま令和3年度に繰り越し、そのまま登山道整備事業予算を拡充し執行する計画です。
引き続き皆様からのご理解とご協力の程、よろしくお願いします。